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IIAE第二期セミナー 地球と地域の大気環境と最近の話題

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第1回2018年10月02日笠原 三紀夫

エネルギーと大気環境

趣旨:
20世紀の象徴ともいえる科学技術の進展や,それを背景とした産業・経済の急速成長は,豊かで便利な生活を人々に与えてくれた一方,化石燃料を中心としたエネルギーの大量消費とともに,地域の環境汚染(公害)をはじめ,地球環境の破壊,資源の大量消費,廃棄物の増大など,負の遺産をももたらした。とりわけエネルギーの生産・利用は,大気環境問題と密接に関係し,化石燃料の燃焼に伴う大気汚染や地球温暖化,核エネルギー利用に伴う放射能汚染など,自然環境,生活環境に大きな悪影響を及ぼしている。
本セミナーでは,下記のようなテーマについて概説し,エネルギー問題と大気環境問題について改めて考えてみたい。
1. エネルギーの生産・利用
1) エネルギー状況
2) エネルギー源
3) 省エネルギー
2. エネルギー利用と大気汚染
1) エネルギー利用に伴う大気汚染
2) 大気汚染問題の推移
3. エネルギー利用と地球環境
1) 地球環境問題
2) 地球温暖化
3) 酸性雨
4) オゾン層破壊
4. 核エネルギーと放射能汚染
1) 放射線基礎
2) 原爆と放射能汚染
3) 原子力利用と放射能汚染
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第2回2018年10月16日若松 伸司

大気汚染物質

大気汚染物質濃度の経年変化や地域分布の特徴を、大気化学(ラジカル類の役割など)、気象(局地気象や地球温暖化の影響など)、並びに発生源(大気汚染規制、税制、経済活動など)との関連で把握する。この中で、大気汚染の立体分布や広域大気汚染の実態も明らかにし、環境基準の見直し等も含めた今後の研究課題を展望する。
 
1、はじめに(発生源・化学反応・気象)
2、大気汚染物質
3、大気汚染の化学(ラジカルの役割を中心として)
4、大気汚染の気象学(局地気象を中心として)
5、大気汚染の立体分布と広域大気汚染
6、大気汚染のトレンドと対策 
7、まとめ 環境基準、地域大気と地球環境
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第3回2018年10月30日早川 和一

有機化学物質PAH類

ベンゾ[a]ピレン(BaP)に代表される多環芳香族炭化水素(PAH)類は発がん性/変異原性を示すものが多いことから、優先取り組み物質にリストアップされています。いくつかの国では,既にPAH類のなかでBaPについて環境基準/指針等が設定されており、我が国でも設定に向けての検討が進められています。本セミナーでは以下の様に、世界と我が国の汚染の現状、発生源や大気内動態、代謝活性化・毒性などを学ぶとともに、捕集や測定、毒性評価にまつわる課題についても考え、我が国及び世界の今後を展望します。

1. はじめに: 世界の大気環境問題と日本
2. PM2.5と多環芳香族炭化水素 (PAH) 類:発生と動態
3. PAH類の代謝と毒性
4. 都市大気汚染: 世界の現状,最近の日本
5. PAHの越境汚染
6. 世界の環境基準/指針と日本の取り組み
7. PAH類の捕集/分析法,毒性評価法と課題
8. まとめと展望
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第4回2018年11月13日河野 吉久

風力発電の環境アセスメント

平成24年10月以降,1万kw以上の風力発電所が環境影響評価法の対象になり,また平成25年4月からは配慮書手続きが加わった。これまでに風力発電所建設計画約240件が審査対象になっている。しかし,これまでに評価書が確定した案件は約40件にとどまっている。

配慮書提出から評価書確定までのアセス手続きには通常4年近くを要することから審査の迅速化が求められている。一方,事業者は固定買取価格制度(FIT制度)のもとで、できるだけ早く設備認定や系統連系手続きを進めたいため、事業計画の熟度が低い状態で方法書手続きを開始する例が頻発している。特に、方法書段階で風車配置や改変工事の内容や規模が未定で調査点の配置の妥当性が議論できない事例,準備書段階でも採用予定の風車の諸元が提示できない事例,系統連系が確保できない事例,等々様々な要因が原因でアセス手続きが完結しないなど,事業者サイドの課題がある。

一方,調査計画策定に際して,調査地点の配置,調査点数,調査期間など,法が求めている定量的な影響予測評価を行うために必要な調査を実施する側の課題も顕在化しつつある。アセス手続きを効率的に実施するとともに,精度よく影響予測評価を行うためにどのように取り組む必要があるかなどについて事例をもとに解説する。
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