セミナー

令和6年セミナー 金沢大学環日本海域環境研究センターの研究紹介 1【大気圏における環境研究】

主催  :一般財団法人大気環境総合センター

開催時間:13:30~15:30(受付13:00~)

開催形式:ZOOMによるオンラインとIIAEセミナー室によるハイブリッド開催

詳細プログラムはこちら


申し込み:要事前登録(ホームページからお申し込みください)

参加費 :賛助会員 無料、セミナー会員 1,000円、一般 3,000円

お振込み先:

ゆうちょ銀行 店名:〇一八(ゼロイチハチ)

店番:018 種目:普通 口座番号:9872334

口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター

<ゆうちょ銀行口座間、郵便局からのお手続きの場合>

記号・番号:10160-98723341

口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター

 

開催日講師概要予約申込テキスト
2024年04月16日松木 篤

能登半島における大気エアロゾルの長期観測

 東アジアにおけるPM2.5などの大気汚染物質は、特に中国で近年施行された厳しい排出規制に伴い大幅に減少している。しかしPM2.5は微粒子のバルク質量の尺度にすぎず、サイズごとの粒子数や化学組成を反映していない。大気エアロゾルの物理。化学的特性が、質量の減少に連動してどのように変化したのかは、地域の公衆衛生のみならず、気候変動への影響を評価する上でも重要である。環日本海域環境研究センターでは、能登大気観測スーパーサイト珠洲測定局において、過去10年以上にわたり個数粒径分布をはじめとする大気エアロゾルの物理化学的特性の連続観測を行ってきた。これまでの観測から、微粒子の個数濃度の経年変化は必ずしも質量の減少傾向と一致していないことが明らかなりつつある。セミナー当日の発表では、能登半島で観測される新粒子生成イベントの長期的な傾向についても紹介する予定である。
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石野 咲子

氷から読み解く大気汚染の歴史

 北極グリーンランドや南極大陸上に存在する氷床は、長年の積雪が積み重なることで形成されており、過去の大気成分(エアロゾルや雪中の溶存成分を含む)を保存している。そこから掘削されるアイスコア中の化学成分を分析することで、過去の大気環境の変遷を復元することができる。本講演では、話者がこれまでに北海道大学をはじめとする共同研究グループの中で取り組んできた、グリーンランドアイスコアの分析から得られた知見を紹介する。