セミナー

第4期定期セミナー Atmosphere誌特別企画 日本の大気汚染 第2回

主催  :一般財団法人大気環境総合センター

開催時間:13:30~15:30(受付13:00~)

開催形式:ZOOMによるオンライン開催

 

申し込み:要事前登録(ホームページからお申し込みください)

参加費 :賛助会員 無料、セミナー会員 1,000円、一般 3,000円

お振込み先:

ゆうちょ銀行 店名:〇一八(ゼロイチハチ)

店番:018 種目:普通 口座番号:9872334

口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター

<ゆうちょ銀行口座間、郵便局からのお手続きの場合>

記号・番号:10160-98723341

口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター

 

開催日講師概要予約申込テキスト
2022年09月27日山神 真紀子

名古屋市におけるPM2.5のトレンドと最近の状況

環境基準を達成するためには、様々な発生源対策がとられます。微小粒子状物質(PM2.5)は環境基準が定められた大気汚染物質ですが、様々な成分で構成されているため、発生源も多岐にわたります。発生源対策が大気汚染物質の大気中濃度にどのように影響を与えるのか、PM2.5を対象として調査した結果をお話しします。15年以上にわたって観測した名古屋市におけるPM2.5の主要成分の長期変動と、粒子やその前駆物質の排出量との関係を調べ、国内の発生源対策がPM2.5の濃度低下に寄与したのかを評価しました。また、新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言により、名古屋市内のPM2.5やその他の大気汚染物質の濃度に変化があったのか、取りまとめた結果をお話しします。
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池盛 文数

PM2.5中の有機指標成分ーその実態観測と発生起源解析への適用ー

有機成分は微小粒子状物質(PM2.5)の主要成分であり、その発生源対策が PM2.5 の削減に有効であると考えられる。しかし、その起源や大気中での生成・変質過程は複雑であり、理解が遅れている。有機成分の発生起源を知るためには、指標となる有機化学成分(トレーサー成分)の測定とそれを用いた解析が有効である。本講演では、Atmosphere誌に掲載された、国内都市部のPM2.5中の有機トレーサー成分の観測結果とそれを用いた発生源寄与解析について解説する。また、PM2.5 対策を考える上で、特に人為起源二次有機粒子(ASOA)の実態把握が課題となっているが、その解析に有効な有機トレーサー成分は限られている。本講演では、新しいASOAトレーサーとして検討したニトロ芳香族炭化水素類の野外観測の結果や、トレーサーとしての有効性評価についても概説する。