セミナー

令和6年セミナー ERCAの研究成果発表

主催  :一般財団法人大気環境総合センター

開催時間:13:30~15:30(受付13:00~)

開催形式:ZOOMによるオンラインとIIAEセミナー室によるハイブリッド開催

詳細プログラムはこちら


申し込み:要事前登録(ホームページからお申し込みください)

参加費 :賛助会員 無料、セミナー会員 1,000円、一般 3,000円

お振込み先:

ゆうちょ銀行 店名:〇一八(ゼロイチハチ)

店番:018 種目:普通 口座番号:9872334

口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター

<ゆうちょ銀行口座間、郵便局からのお手続きの場合>

記号・番号:10160-98723341

口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター

 

開催日講師概要予約申込テキスト
2024年07月23日高橋 克行

地域ごとの光化学オキシダントに関する研究のレビューとそのとりまとめに関する調査研究

 本研究では、日本国内のオキシダント高濃度要因に関する既往研究の文献調査と、これらのうち常時監視データを活用した解析事例を参考にして、オキシダント高濃度要因の過去と近年の比較、さらに地域間の比較を行った。
 既往研究の文献調査では、過去30年間の日本国内のオキシダント高濃度要因に関する文献を収集し、地域毎・要因毎に整理した。さらに効果的な地域比較や年代比較による取りまとめを行うため、オキシダント汚染の要因のうち、地域単位での対策立案に有用な「オゾン生成レジーム」、「NOタイトレーション効果」、「前駆物質の排出量の削減効果」に焦点をあて、整理した文献で示された解析の中から地域や年代を拡張することで有用な知見が得られるものを選定した。また、新型コロナウイルス感染症に係る緊急事態宣言期間前後の前駆物質濃度とオキシダント濃度の変化に着目した文献調査も実施した。
 次に文献調査で選定した3つの要因について、既往研究の手法に近年の常時監視データを適用することで解析結果のトレース、アップデートを行った。その結果、今回解析対象とした地域の多くでは前駆物質の排出量の削減効果が見られていたと考えられた。
 本講演では、文献調査や常時監視データの解析で得られた結果を中心に、これらの解析結果について実施した地域の行政担当者や研究者の方へのヒアリングの成果と合わせて紹介する。
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山村 由貴

福岡県におけるシミュレーションの行政活用 ―大気汚染濃度予測システムとAIによる精度向上機構の開発―

 化学輸送モデルを用いた大気シミュレーションは、任意のエリアでの大気汚染の動きを面的に表現することができ、さらに任意の物質の排出量を増減させることで、発生源の影響を評価することも可能である。福岡県保健環境研究所では、2022年から気象/化学輸送モデルWRF/CMAQを用いた福岡県独自の大気濃度予測を開始しており、AIを用いてWRF/CMAQの計算誤差を補正することで、予測精度を向上させる試みも行っている。
 本講演では、福岡県で行っている大気汚染濃度予測やAIを用いた研究の詳細と環境行政への活用、今後の展望について紹介する。