セミナー

令和6年セミナー 金沢大学環日本海域環境研究センターの研究紹介 2【生存圏における環境研究】

主催  :一般財団法人大気環境総合センター

開催時間:13:30~15:30(受付13:00~)

開催形式:ZOOMによるオンラインとIIAEセミナー室によるハイブリッド開催

詳細プログラムはこちら


申し込み:要事前登録(ホームページからお申し込みください)

参加費 :賛助会員 無料、セミナー会員 1,000円、一般 3,000円

お振込み先:

ゆうちょ銀行 店名:〇一八(ゼロイチハチ)

店番:018 種目:普通 口座番号:9872334

口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター

<ゆうちょ銀行口座間、郵便局からのお手続きの場合>

記号・番号:10160-98723341

口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター

 

開催日講師概要予約申込テキスト
2024年05月14日本田 匡人

有害有機物のヒト・生態系への影響評価研究

 大気環境は人為起源の多様な有機化学物質によって広範な汚染が発生していることが知られており、国内でもヒトの健康を害した事例も報告されている。これらの先例から大気環境の汚染調査とヒト健康や生態系へのリスクの評価は公衆衛生上非常に重要な研究課題である。環日本海域環境研究センターではこれまで特に多環芳香族炭化水素類(PAH類)の大気汚染の長期的なモニタリングを実施してきた。本講演ではその中でも類縁物質である水酸化PAH類との関連や石川県内での事例を基に調査結果とリスク評価の内容を紹介する。
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松中 哲也

海洋環境における有害有機物の動態研究

 化石燃料・バイオマスの不完全燃焼、および原油・石炭に起源をもつ多環芳香族炭化水素類(PAHs)は、発癌性・遺伝毒性・変異原性・内分泌錯乱作用を及ぼしうる有害有機物である。1995年以降、世界の大気PAHs排出量は減少傾向にあるのに対し、北極圏における大気PAHsは、比較的低いレベルで維持されている。海洋環境に供給されたPAHsは、海洋生物に蓄積・代謝産物を介して毒性を強めることから、持続可能な水産業の発展において、PAHsの動態と生態リスクに関する研究が重要である。環日本海域環境研究センターでは、対馬海流の影響域にある日本海の隠岐島、能登半島(九十九湾)、および佐渡島において、2015年から毎月海水中PAHsの観測を継続的に実施し、特に2017年以降日本近海から北極海・南極海へ観測網を拡充させてきた。海洋観測によって明らかになった日本近海から両極にかけての海水中PAHsの広域分布と変動の特徴について紹介する。