セミナー

令和4年特別セミナー 第6回 『光化学大気汚染に関する特別セミナー』

主催  :一般財団法人大気環境総合センター

開催時間:13:30~15:00(受付13:00~)

開催形式:ZOOMによるオンライン開催

講師 蓮沼 英樹伊藤 晃佳

詳細プログラムはこちら

申し込み:要事前登録(ホームページからお申し込みください)

参加費 :賛助会員 無料、セミナー会員 1,000円、一般 3,000円

お振込み先:

ゆうちょ銀行 店名:〇一八(ゼロイチハチ)

店番:018 種目:普通 口座番号:9872334

口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター

<ゆうちょ銀行口座間、郵便局からのお手続きの場合>

記号・番号:10160-98723341

口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター

 

開催日講師概要予約申込テキスト
2022年06月14日

光化学大気汚染に関する特別セミナー

講師(敬称略):
〇大井 泰人(環境再生保全機構)『ERCA調査研究紹介』

〇蓮沼  英樹(兵庫医科大学)『諸外国における光化学オキシダント対策』
 米国と欧州におけるオゾン対策の現状を紹介したい。
米国では、大気浄化法(The Clean Air Act)により環境保護庁(Environment Protection Agency)が大気環境基準(National Ambient Air Quality Standards)を設定している。大気環境基準の非達成地域として指定された場合、当該地域に該当する州は、大気質を改善するための州実施計画(SIP: State Implementation Plan)を策定することが求められている。
 欧州では、環境大気質指令(Ambient Air Quality Directive) により環境基準が定められている。国別排出上限指令(National Emission Ceilings Directive)では、大気汚染物質の排出量上限値をEU加盟国別に設定し、EU加盟国はその排出上限値を達成するための国家大気汚染規制プログラム(National Air Pollution Control Program)を計画しなければならないことが規定されている。
米国のSIP、欧州のNAPCPを中心に行政機関からの情報源から、米国と欧州のオゾン対策の現状を調査した結果を紹介するとともに、今後の日本での対策や研究に役立つことを期待する。

〇伊藤 晃佳(日本自動車研究所)『国内の光化学オキシダント ~発生源対策の評価手法について~』
 大気環境基準の未達状態が続いている光化学オキシダント(Ox)について,光化学Oxの濃度低減のためには,その前駆物質である窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)の排出量低減が必要である.しかし,光化学Ox濃度の低減に関わるレジーム境界(NOx律速やVOC律速と呼ばれる領域の境界)が存在するため,NOxとVOCの量的バランスの違いにより,適切な光化学Ox対策が異なるため,光化学Oxへの発生源対策の効果評価を行う際には,これらの影響を考慮する必要がある.
 本講演では,国内の光化学Ox低減のための発生源対策を評価する手法やツールについて,現状の情報をまとめた.また,これらのツールのうち,大気シミュレーション等を用いた発生源感度解析などの活用例について紹介する.
セミナー終了ダウンロード