セミナー

令和4年特別セミナー 第1回 『大気中マイクロプラスチック問題の現状と課題』

主催  :一般財団法人大気環境総合センター

開催時間:13:30~15:30(受付13:00~)

開催形式:ZOOMによるオンライン開催

講師 大河内博新居田恭弘田村耕平

詳細プログラムはこちら

申し込み:要事前登録(ホームページからお申し込みください)

参加費 :賛助会員 無料、セミナー会員 1,000円、一般 3,000円

お振込み先:

ゆうちょ銀行 店名:〇一八(ゼロイチハチ)

店番:018 種目:普通 口座番号:9872334

口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター

<ゆうちょ銀行口座間、郵便局からのお手続きの場合>

記号・番号:10160-98723341

口座名義:ザイ)タイキカンキョウソウゴウセンター

開催日講師概要予約申込テキスト
2022年01月14日

大気中マイクロプラスチック問題の現状と課題

講師(敬称略):
〇大河内博 『大気中マイクロプラスチックの実態解明と健康影響 
        Airborne Micro Plastics and Health Impact (AMΦ)』

〇新居田恭弘 『赤外分光法・顕微IR の基礎と大気中マイクロプラスチックへの応用』
赤外分光分析(IR)は分子振動に基づく赤外吸収を利用し未知物質を同定する分析法である。蛍光による測定データへの妨害がなく,幅広い試料に対して良好な結果が得られる。
顕微IRは赤外光を凹面鏡で集光でき,主に1mm以下の物質のIR測定に利用される。近年の顕微IRは高感度な面分析手段に発展しており,微小な物質を高速かつ効率よく測定できるIRイメージングが様々な技術分野で活用されるようになってきた。
大気中マイクロプラスチック(AMPs)の実態解明のため,粒子径10μmを下回る極めて小さなAMPsの検出が求められる。顕微IRにおいて最も高い空間分解能が得られるATRイメージング法を検討した結果,粒径数μmのAMPsの同定が可能となった。更にプラスチックの劣化に高い感度を持つATRイメージングの特性を利用し,環境中での劣化期間の推定について検討した。本セミナーでは,赤外分光分析および顕微IRの原理と仕組み,大気中マイクロプラスチックへのATRイメージングの応用と課題について述べる。

〇田村耕平 『顕微ラマン分光法の基礎と大気中マイクロプラスチックへの適用と課題』
ラマン分光法は、レーザーをサンプルに照射してその散乱光を検出することで、物質の定性分析に用いられる手法です。先の講演の赤外(IR)分光法と同様に分子振動に関する情報を取得でき、両者は相補的に用いられます。主に使用される顕微ラマン分光光度計は、レーザーを集光することで顕微FTIRよりさらに小さい1 μm程度の空間分解能があります。この講演では、ラマン分光法の原理や各分野における利用事例とともに、大気中マイクロプラスチックを実際に検出した事例を紹介します。
あわせて、最新の機能やマイクロプラスチック分析におけるラマン分光法の課題についてもお話しします。

講演項目:
1. ラマン分光法の基礎
2. マイクロプラスチック分析への適用事例・トピックス
3. まとめ      
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